ネクタイをきれいに結んで、スーツ姿をかっこよく見せたいですよね。
しかし、「なんだかきれいに結べない…」とお悩みではないでしょうか。
そこでこの記事では、スーツ業界歴15年のライターが、 ビジネスシーンで覚えておきたい基本のネクタイの結び方をご紹介します。

正しい結び方さえ覚えてしまえば、 どんなシーンにも対応できることはもちろん、第一印象の向上にも繋がりますよ!

経歴:UNIVERSAL LANGUAGE、THE SUIT COMPANY、洋服の青山での勤務経験を経てライターに。
ビジネスウエアからカジュアルウエアまで、最新の流行をチェックし、毎シーズン新作の展示会にも参加。
保有資格:色彩検定、リテールマーケティング
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※この記事は、2023年1月時点での情報を元にしています。
1. 基本のネクタイの結び方

ネクタイは、小さいアイテムながらも顔に近いため、きれいに結ぶことで好印象につながります。
ここでは、初心者でも挑戦しやすい基本の結び方を4つご紹介しますよ。

それぞれ結び方の流れ・詳細解説に加え、きれいに結べるようになった経験談コメントも記載しています。
◆紹介する基本の結び方4つ
※各名称・画像をクリックすると、詳細にジャンプできます。
縦にすっきりとした結び目 |
正三角形のような結び目 |
大きめの三角形の結び目 |
細長く立体感のある結び目 |
結ぶ時は、自分に置き換えず、鏡のように見たまま手を動かしててくださいね。
基本中の基本!
1-1. プレーンノット

プレーンノットは、ネクタイの基本の結び方のため、ビジネスシーンはもちろんのこと冠婚葬祭でも使えますよ。
ではさっそく結び方を確認しましょう!
▼プレーンノットの結び方|流れ

きれいな結び目をつくるには、交差した部分がずれないように、必ず指で押さえておく
▼プレーンノット結び方|詳細 | |
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①ネクタイを首にかけ、小剣(先が細い方)よりも、大剣(先が太い方)を2倍ほど長くする |
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②大剣を上にして交差させる |
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③小剣を軸にして、大剣を後ろから反対側へ回す ※ここから結び終わるまで、ずれないように交差した部分を押さえておく |
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④大剣を、前からくるっと1周させる |
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⑤大剣を、内側から首元の隙間に通す |
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⑥大剣をそのまま引き出す |
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⑦大剣の先を、輪になった部分に通す ※交差している部分をしっかり押さえておくことで、仕上がりの形がいびつになるのを防ぐ |
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⑧結び目下部を押さえながら、小剣を下に引く |
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⑨整えて完成 |
ぜひポイントを押さえながら結んでみましょう。
\どうやったらきれいな結び方ができる?/

基本中の基本といえども、最初から上手に結べた!という人は少ないですよね。どんなことを意識してきれいに結べるようになったか、何かあれば教えてください。

僕の場合は、大剣と小剣の長さを意識しながら結んでいたら、1週間ほどでバランス良く結べるようになりました。
やはりきれいに結ぶには慣れが必要。最初は感覚を掴むために、何度か練習してみてくださいね。

大剣を輪に通す際は、結び目部分を押さえながら下に引きましょう。
固定せず大剣だけ強く引いてしまうと、小剣が横にずれて結び目も四角くなり、見栄えが悪くなってしまいます。
最初は手間であっても、仕上げ部分を特に意識することで、きれいにまとまりますよ。
ちょっとおしゃれに
1-2. セミウィンザーノット

セミウィンザーノットは、プレーンノットよりも結び目のバランスが取りやすいため、シャツの襟デザインを気にせずつけられますよ。
ではさっそく結び方を確認しましょう!
▼セミウィンザーノットの結び方|流れ

- 交差した部分がずれないように、常に指で固定しておく
- 結び目が大きくなりすぎないように、しっかり大剣を締める
▼セミウィンザーノットの結び方|詳細 | |
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①ネクタイを首にかけ、小剣(先が細い方)よりも、大剣(先が太い方)を2倍以上長めにする ※プレーンノットよりも、大剣を長くする |
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②大剣を上にして交差させる |
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③小剣を軸にして、大剣を後ろから反対側へ回す ※ここから結び終わるまで、ずれないように交差した部分を押さえておく |
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④大剣を外側から首の隙間に入れる |
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⑤緩まないよう、大剣をしっかり締める ※交差する部分のゆとりをなくすことで、結び目がきれいに仕上がる |
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⑥小剣を軸に、大剣を前からくるっと1周させる |
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⑦大剣を、内側から首元の隙間に通す |
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⑧大剣をそのまま引き出す |
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⑨大剣の先を、輪になった部分に通す |
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⑩大剣が歪まないよう優しく下に引っ張る ※交差している部分をしっかり押さえておくことで、仕上がりの形がいびつになるのを防ぐ |
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⑪結び目下部を押さえながら、小剣を下に引く |
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⑫整えて完成 |
\どうやったらきれいな結び方ができる?/

よくこの結び方をされるとのことですが、最初のころ特に注意していたポイントはありますか?

最初は、ネクタイの継ぎ目の部分を意識して結んでいました。また、輪をつくる時に、きつく締めてしまうとやりづらかったので、通しやすいようゆとりを持たせるのが大事だな、とも思いますね。

どのネクタイにも、生地を合わせた際の「継ぎ目」があります。
これを目印にして結び始めると、長さのバランスが取りやすいですよ。
存在感アピール
1-3. ウィンザーノット

ウィンザーノットは、大きな三角形の結び目が特徴です。
存在感がでるため、特に上半身がしっかりしている方は、全体のバランスが整いやすいですよ。
▼ウィンザーノットの結び方|流れ

交差させたり巻いたりする時に、しっかり大剣を締める
⇒結び目が大きくなりすぎず、貫禄ある見た目に
▼ウィンザーノットの結び方|詳細 | |
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①ネクタイを首にかけ、小剣(先が細い方)を、かなり短めにとる ※鎖骨より15cmくらい下を目安にする |
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②大剣を上にして交差させる |
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③大剣を、内側から首元の隙間に通す |
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④緩まないよう、大剣をしっかり締める
※交差する部分のゆとりをなくすことで、結び目がきれいに仕上がる |
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⑤小剣を軸にして、大剣を後ろから反対側へ回す ※ここから結び終わるまで、ずれないように交差した部分を押さえておく |
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⑥大剣を、外側から首の隙間に入れる |
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⑦緩まないよう、大剣をしっかり締める |
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⑧小剣を軸に、大剣を前からくるっと1周させる |
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⑨大剣を、内側から首元の隙間に入れ引き出す |
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⑩大剣の先を、輪になった部分に通す ※交差している部分をしっかり押さえておくことで、仕上がりの形がいびつになるのを防ぐ |
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⑪結び目下部を押さえながら、小剣を下に引く |
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⑫整えて完成 |
\どうやったらきれいな結び方ができる?/

左右対称にバランス良く見えるのが気に入っていて、よくこの結び方をしているとのことですが、最初はどんなことを意識して結んでいましたか?

④や⑦のところのように、キュッと締めるのを意識してからは、仕上がりの見栄えが段違いに良くなりました。
途中途中でしっかり締めないと、結び目が大きすぎて野暮ったい印象になってしまうので、注意してくださいね。

シャツとネクタイの間に隙間があると、だらしない印象になってしまいます。
そのため、ネクタイを締める際は、しっかり上まで引き上げましょう。
スタイリッシュに
1-4. ダブルノット

ダブルノットは、縦長で立体的な結び方です。
ビジネスはもちろん、結婚式やパーティーなどで、スタイリッシュさを出したい時にもおすすめですよ。
▼ダブルノットの結び方|流れ

プレーンノットよりも、1周多く巻けばOK
⇒交差した部分がずれないように、必ず指で押さえておく
▼ダブルノットの結び方|詳細 | |
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①ネクタイを首にかけ、小剣(先が細い方)よりも、大剣(先が太い方)を2倍以上長めにする ※プレーンノットよりも、大剣を長くする |
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②大剣を上にして交差させる |
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③小剣を軸にして、大剣を後ろから反対側へ回す ※ここから結び終わるまで、ずれないように交差した部分を押さえておく |
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④大剣を、前から反対側へ持っていく |
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⑤小剣を軸に、大剣を後ろからもう1度反対側へ持っていく ※⑤~⑥は、プレーンノットよりも1周多く小剣に巻き付ける工程 |
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⑥大剣をもう一度、前から反対側へ持っていく |
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⑦大剣を、内側から首元の隙間に通す |
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⑧大剣をそのまま引き出す |
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⑨大剣の先を、輪になった部分に通す |
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⑩大剣が歪まないよう優しく下に引っ張る ※交差している部分をしっかり押さえておくことで、仕上がりの形がいびつになるのを防ぐ |
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⑪結び目下部を押さえながら、小剣を下に引く |
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⑫整えて完成 |
\どうやったらきれいな結び方ができる?/

アパレル業界でも、最初はスーツにネクタイで出社されていたとのことですが、結び方はどんな事に注意していましたか?

プレーンノットに近いので、それさえできれば意外と簡単にできました。あとは、結び目の部分が縦長になりすぎないように、結び始めの長さに注意することですね。
この結び方は、プレーンノットだと結び目が小さくなったり、ネクタイが長すぎたりする場合にもおすすめですよ。
知っておきたい
2. ネクタイがバランス良く見える結び方ポイント
ここでは、よりネクタイ姿がかっこよく見えるポイントをご紹介します。

どれも知っておくと好印象につながる内容なので、ぜひチェックしてくださいね。
よりかっこよく
2-1. ディンプルをつくる

ディンプルとは、結び目の下のくぼみのことです。
これがあると、立体感が出て顔周りが華やかな印象になりますよ。
紹介したどの結び方にもおすすめなので、余裕があればディンプルをつくってみましょう。

①大剣を輪に通したら、輪の部分にゆとりがあるうちに、大剣の真ん中にくぼみをつくり、結び目を締めていく

②つくったくぼみが消えないように、結び目部分を押さえながら小剣を下に引く

③完成 結び目の半分から下をつまみながら整えると、きれいな結び目になりやすい
ただし、お悔み事には適していないため、避けてくださいね。
小剣ずらし | ダブルディンプル |
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小剣をずらして見せる方法 ディンプルを端につくるときれい |
真ん中ではなく、左右の端にくぼみを2か所つくる方法 |
上の画像のようにアレンジを加えると、より華やかさがアップします。
堅いシーンには向いていませんが、パーティーやデートなどにおすすめですよ。
意外と重要
2-2. 長さに注意する

ネクタイの長さは、ベルトにかかるくらいが適正です。
せっかくネクタイを正しく結んでも、 長すぎたり短すぎたりすると見栄えが良くないため注意しましょう。

長さは、周りから見ると意外と気になるポイント。また、きちんと結べばスタイルアップにもつながるので、ぜひ確認してみてくださいね。
見落としがち
2-3. 首の後ろも確認する

ネクタイは、シャツの襟からはみ出さないようにしましょう。
前から見るときちんと結べていても、ジャケットを脱いだ時にこの状態では、残念な印象に。
一般的に販売されているビジネスシャツであれば、ネクタイが問題なく収まる幅になっているため、結ぶ際は中に入れ込んでくださいね。
また、ネクタイについてもっと知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
3. まとめ
この記事では、覚えておきたい基本のネクタイの結び方をご紹介しました。
◆ネクタイの基本の結び方4つ
※各名称・画像をクリックすると、詳細にジャンプできます。
縦にすっきりとした結び目 |
正三角形のような結び目 |
大きめの三角形の結び目 |
細長く立体感のある結び目 |
ぜひ、ネクタイをきれいに結んで、好印象な見た目を手に入れましょう!
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